無料でも行える効果的なプロモーション方法のひとつに、動画投稿サイトの活用があります。ものづくり企業でもYouTubeなどに動画を投稿して、積極的に広報している例が増えています。
製品の説明には、動画を使うと効果的です。とくに、どのような機能を提供するのか、どのように使うのかが説明しづらい製品の場合には、動画を提供すれば一目瞭然ということがよくあります。
ものづくり企業の場合は、実写すればよいので比較的動画を投稿しやすいという面があります。簡便な方法としては、スマートフォンやタブレットで撮影し、アプリを使って動画投稿サイトにアップロードすることができます。動画の編集は、アップロード前にアプリで行うか、アップロード後に動画投稿サイトで行うことができます。必要に応じて字幕をつけることもできます。
ビデオカメラと三脚を使えば、より綺麗な動画を撮影することができます。その場合は、PCからアップロードすることになります。
ソフトウェアやWebで提供されるサービスについては、機能や操作方法を分かりやすく説明するのが難しいことがよくあります。その場合、やはり動画の活用が効果的です。
しかし、モバイル機器やビデオカメラで画面を撮影したのでは画質が悪く、フリッカー(ちらつき)が出る場合もあって、プロモーションには使えません。そこで、別な方法で撮影することになります。幸い、OS標準搭載のアプリや無料ソフトを使って、画面を録画することができます。
Mac OSの場合は、標準で搭載されているアプリQuickTime Playerを使って録画することができます。小さな文字やアイコンを見せるときなどは、アクセシビリティ機能のひとつであるズーム機能を使って、拡大して表示すると見やすくなります。ズーム機能はキーボードショートカットを使ってオンオフできるので、スムーズに操作できます。
Windowsの場合には多くのフリーソフトが提供されているので、好みに合ったものを選択するとよいでしょう。
モバイルアプリの場合には、Reflector 2というソフトを使うのが便利です。Mac版、Windows版とも、本稿執筆時点での価格は14.99米ドルです。Reflector 2を使うと、iOS、Androidとも画面を表示でき、録画することも可能です。iOSからはAir Play、AndroidからはChrome Castで接続します。
本稿では、ものづくり企業、ソフトウェアやWebでのサービス、モバイルアプリについて、動画を活用したプロモーションについて触れました。しかし、活用方法は、何もこれらに限ったことではありません。たとえば、デスクトップ画面の録画については、プレゼンテーションにも応用できます。画面をスライドショーにしておいて、説明を加えていけばよいのです。動画によるプロモーションには様々な可能性がありますので、いろいろ工夫してみてください。