ホームページが事業の生命線となっていることは少なくないと思います。しかし、万一の場合に備えてバックアップを取っているでしょうか。
コンテンツマネジメントシステム(CMS)をインストールして運用するにはある程度の知識が求められるので、自力でインストールした利用者はバックアップ方法を知っていることが多いでしょう。しかし、レンタルサーバーにはWordPressやMovableTypeといった人気のあるCMSを自動インストールできるサービスが多いので、レンタルサーバー利用者にはバックアップ方法をご存じない方もあるかもしれません。
MovableTypeはバックアップと復元の機能を提供しています。WordPress自体はすべてをバックアップする機能を提供していませんが、Webを検索するとたくさんの情報が見つかります。バックアップ用のプラグイン(機能拡張)を利用するのが簡単です。
よりお手軽なWebサイト構築サービスとなると、そもそもバックアップ機能を提供していないものもあります。
通訳案内士向けHP制作セミナーでご紹介しているJimdoは、日本国内では人気のあるWebサイト構築サービスです。しかし、残念ながら、Jimdoにはバックアップ機能がありません。代わりに、JimdoはHTTrack Web Copierを使ったバックアップを推奨しています。しかし、HTTrack Web Copierを使ったバックアップはサポート対象外となっていますので、注意が必要です。
Zoho Sitesはバックアップ機能を提供しています。バックアップするためには、まず管理ページでManage > Settings > Download Siteと進み、”Request Download”ボタンをクリックします。しばらくすると、ZIPでアーカイブされたバックアップファイルが用意され、ダウンロードできるようになります。
バックアップの代わりには使えませんが、Zoho Sitesにはブログのインポート・エクスポート機能が用意されており、WordPressおよびBloggerからのインポート、WordPressへのエクスポートができます。エクスポート結果は1つのXMLファイルで、画像データは含まれません。そのためインポートするには元のサイトが立ち上がっている必要があり、バックアップの代わりとはならないのです。それでも文章は含まれていますので、いざというときに記事を復活させる助けとなります。
JimdoにしてもZoho Sitesにしても、バックアップしたデータをリストア(復旧)させる機能は提供されていません。しかし、コンテンツ(文章、画像、ファイル)があれば、多少手間がかかってもホームページを復旧させることができます。万一に備えて、定期的にバックアップを取るようにしましょう。
(2016年2月7日 Zoho Sitesのブログについて追記)